上下水道見学会

4年生が上下水道の見学に行きました。
黒部市の水源は何カ所かあります。旧黒部市の多くの地域が、若栗にある中坪の排水場から水を引いているので、まずそちらを見学してから下水処理施設を見学しました。
蛇口を開くと水が出てきますが、その水が一体どこから来ているのか、案外子どもたちは知りません。十二貫野では古くから「水の一滴は血の一滴」とまで言われ、水を大切にしてきました。そのため、その十二貫野に水を引いた椎名道三が今でも多くの尊敬を集めています。でも、今の生活の中では、その厳しさ、大切さを感じる機会は少ないと思います。こうした見学を通して、黒部が豊かな水に支えられていることや、その水を大切にしていこうという仕組みを知り、意識を高めて行って欲しいと願っています。
環境のことを考えると、上水ばかりでなく、下水の処理にも大変な費用をかけていることがわかります。少しでも環境負荷を減らし、さらに、次の世代にこの豊かな環境を引き継ぐためにどんなことが行われているかを知る機会となりました。

4年生は、7月7日の学習参観には富山県の環境チャレンジ10の取り組みの授業を公開します。子どもたちの意識がどんなところにあるのか、注目されるところです。
ところで、富山県内に唯一市役所や役場に上水道課がないのが朝日町です。朝日町は地下水を利用した簡易水道方式が多くの地域で実施されています。なかでも、大家庄地区の一部の集落では豊富な掘り抜き井戸を使って水道料は無料というところもあるようです。それが海岸線からかなり離れた場所にあるんです。古い扇状地と新しい扇状地が重なるところだからだそうです。生地の清水にしても、県外からおいでになった方は、海沿いにきれいな真水が自噴することに驚かれます。
水を巡る学習は、人のくらしや自然、歴史を学ぶにはかっこうですね。