立山登山の思い出 美女平

立山登山の記録を少しずつアップしていきます。
初日に訪ねた美女平です。
行程をみっちり詰め込んで、雄山登頂を一気に目指すような登山は、山の深い味わいや、高度順応の不備による健康上の悪影響などがあり、できるだけ避けるようにするべきとされています。そのため、本校の立山登山では、2日間の日程を取り、初日を山に順応する時間、翌日に3000mの高所登山として日程を組んでいます。
初日は、高度順応ばかりではなく、山の時間に感覚を慣れさせる日でもあり、立山の自然や文化を味わうコースを設定しました。
最初は、美女平です。立山火山火砕流台地の末端にある美女平は、深い原生林に覆われています。特に、伝説に彩られた美女杉や森に住む多くの鳥たちは、隠れた立山の魅力の一つとなっています。
立山杉の巨木は何本かあるのですが、それらひとつひとつに愛称が付けられています。美女平には、立山を訪ねる人々を迎える「出迎え杉」が美女平駅の正面にあります。
みんなであいさつに行きました。

立山杉の樹齢は、1mで100年とも言われています。数百年も前からここで、こうしてすごしてきたんですね。今から数十年たっても、相変わらずこうして私たちを出迎えてくれるに違いありません。「山の時間」とは、そうした自然の悠久の時間でもあります。
大きく垂れ下がった枝は、雪の深さを教えてくれます。ひとつひとつが自然のメッセージですね。