創造を楽しむ

図工の教科書を見られると、ただ絵を描いたり、ものを作ったりだけでなく、空間をおもしろくアレンジしたり、自分たちの感覚をちょっとだけずらしてみて、そこに現れるおもしろさを楽しんだりするという活動がいくつか入っていることがわかります。
例えば、6年生はこんなことにトライしました。

6年生の女の子が送電線の鉄塔をおさえています。合成ではありません。視野や遠近を巧みに利用して、また、デジカメの特徴をうまく生かして撮影したものです。アイデアや機器の特性、私たち自身の感覚の特徴などを上手に生かして作りました。6年教室の廊下に掲示してあります。
ほかにも、空間そのものを楽しむ、美術のことばではインスタレーションと呼んでいるものなどもあります。例えば、ものに目鼻を付けるだけで、生き物でないものが感情をもったような感じになるという活動です。
こうした活動は、創造することそのものを楽しんだり、できたものからどんな感じを受けるかをみんなで話し合って感じ方の違いやおもしろさ、時には、人の感覚をだましてみることなども体験していこうというものです。
子どもたちが作品を家に持ち帰ってきたら、ぜひ、どんなことを考えて、どんな工夫をしたのか、それで、友達はどんな感じ方をしたのかを聞いてみてください。