理科の工作

新しい学習指導要領を2年前から先行して実施してきたのが、理科と算数です。理数系教育に力を入れ、科学技術やものづくりということの礎を築こうというものですが、2年間はこれまでの教科書に加えて「プラス」という追加内容を記載した教科書を用いていました。今年度からは、新しい教科書になり、教科書の形が変わったこともあって全体にわかりやすくすっきりした内容になっています。
理科では、知識や理解だけでなく、実験や自分の考えを論理的な話すことなども大切な要素とされ、さらに、科学工作とでもいうようなもの作りが学習内容に含まれています。
3年生では、「明かりをつけよう」という単元で、電池と豆電球を使った「回路」*1を作り、さらにその仕組みを用いて「明かりのつくおもちゃ」づくりを行いました。
作られた作品の例です。うまく作るだけでなく、たとえうまくできなくても工夫を加えていろいろトライしてみることも学習として大切なことです。みんないろいろ考えていましたね。
2つ紹介します。
1つは、昔テレビ番組でもやっていたイライラ棒です。明かりがつくおもちゃといいながら、つかないように遊ぶってところがおもしろいですよね。針金とクリップを使って作りました。

もう1つは、ちょうちんあんこうです。明かりをつけるというところからきたんでしょうね。この作品の工夫はスイッチです。アルミ箔にビニルテープをはって、もう一方の電極にくぎを点けて、アルミ箔のところを上下すると点滅するという仕掛けです。ちょうちんあんこうらしさと、点滅を上下の動きで作り出すところがいいですね。

新しい学習指導要領では、「生きる力」を育み、豊かな生き方の基礎・基本を育てるために、こうして子どもたちが考えて作り上げていく活動が大切にされています。

*1:この言葉も3年生が知っておく言葉として使われています