野草

4年生は理科の学習で、生き物マップを作っています。前沢小学校の周辺は、いろいろな自然の変化があってとても興味深いことがたくさんあります。
前庭のフラワーパークからプールを回って、グラウンドへ。そこからヘチマだなに向かい、ヘチマだなの回りに設定された野草園からグラウンドの向こうの農道を巡り、正面に回って帰ってきましたが、これだけでノートは名前でいっぱい。
ちょうど春から夏への移り変わりの時期で、日当たりや風当たり、場所場所によってずいぶんと植生に違いがありました。

画像は、ブタナです。保育所とプールの間にたくさん咲いていましたが、これもそろそろ終わりですね。
一部の野草は観察のスケッチをしますが、デジカメの撮影もしておきます。その場では、どちらかというと、ルーペなどでくわしく見ることを大切にして、ひとつひとつの草花に気持ちを寄せていきます。
雲梯のあたりのニワゼキショウの群生や、ヒメジョオンの根っこの長さ、そんなものに感動していると、この間から観察していた体育館に営巣中のオナガの親子が飛んできました。どうやら、お母さんが子どもに飛び方を教えている様子です。親鳥が勢いよく飛び立つのに、子どもの方はなかなか飛び出せません。怖いのか、まだ、飛び方が上手じゃないのか、どちらかでしょう。何度も繰り返して、親鳥が子どもを見放すように飛びさると、子どもは気持ちが吹っ切れたように飛び立ちました。親ほどには高く飛べませんでしたが、それでも低く速く懸命についていきました。鳥もがんばっているんですね。
こういう光景はなかなか記録には残せませんが、遠くの残雪の山々や水田の稲、緑の濃い木々といっしょに子どもたちの記憶に残るのでしょう。それも、理科の大切な要素です。
1年が過ぎる頃には、きっと素晴らしい地図が出来上がっているでしょう。