かんじき

今日の大休憩に6年生の子が長靴のままでグラウンドを泳ぐように歩いていました。だったら、これはどうと勧めました。
かんじきです。

これは輪かんじきというタイプのもので、根曲がり竹を輪にして縄をかけて作られています。前の公民館長の岩井さんがお作りになったものが学校にはたくさんあります。
さっそく、足への結び方を伝えると、そのまま雪原を駆けだしていきました。
最近では、スノーシューで森の中を歩くツアーが評判で、スキーだけでなく多くの人々が、冬の楽しみのひとつとして選択するようになってきました。学校の周りにもときどきスノーシューのあとがありますので、このあたりでも楽しんでおられる人があるようですね。
かんじきにもいろいろ種類がありますが、これは富山県東部や新潟県糸魚川地域あたりによく見られる形式です。岩井さんは、狩猟をやっておいででしたので、これで山に踏み入っておられたのでしょうね。その意味では、伝統的な道具と考えることもできます。スノーシュート違って、ストックが不要で、しかも、急峻な坂でも上ることができる、まさに、土地の姿から生まれた道具だと思います。
誰も踏んでいないところをずんずん歩いていく、ふわふわした歩行感がまた格別です。
たくさん、あるので子どもたちが使えるように出すことにしました。