着衣泳体験

黒部消防署の方を指導にお招きして、全校で着衣泳体験を行いました。
校区では、海はありませんが、用水や川、ため池などもあり、水の事故の危険は夏ばかりではなく一年を通して意識しないわけにはいきません。プールが使える機会に、着衣泳体験を全校で行うことにしました。
まず、着衣のまま水に入りますが、感覚の違いに歓声が上がります。上がってみると、体がずんと重たい。また、水がまとわりつくので、案外寒いのです。
着衣では、実は泳ごうとしないことがよいのだそうです。とにかく、浮いて救助を待つ。そのことをまず意識しておかないと、無理に泳ごうとすることで力尽きてしまったり、かえって体を沈めてしまうことになるのだそうです。
実際に体験してみると、本当にその通りです。うまくやれば、ペットボトル1つで相当長い時間浮いていられます。ペットボトルをへそにあて、空を向きます。シューズは浮くので、力を抜くと足は自然に水面に向かうようです。

流れがある場合でも同じことで、できるだけ慌てずに浮いていられる方法をとるのがいいそうです。
また、溺れている人を見つけたらすぐに浮くものを投げてあげるのがいいそうです。着衣のまま飛び込むと、救助するつもりがかえって溺れてしまうことにもつながるとのことでした。
知識として知っていることと、体を通してわかることはずいぶん違いますね。
貴重な体験をさせていただきました。