黒部市美術館出前授業

恒例の黒部市美術館の出前授業が始まりました。
この活動は、黒部市美術館のアウトリーチプログラムのひとつとして、市内の保育所・幼稚園・学校などでの創作活動や鑑賞活動などを支援しているものです。今回は、黒部市美術館とセレネ美術館の学芸員の方に指導していただきました。
前沢小学校では、まず、3年生が紋切り遊び、4年生が日本画制作に取り組みました。
紋切りは、江戸時代あたりから盛んになった紙細工で、もともとは職人さんが造形の訓練にやっていたものがデザインや意匠がおもしろいということで、最近になってずいぶん盛んになったものです。2年前に、放課後子ども教室「げんき教室」でも取り組んだので覚えている子もいました。こつが必要で難しいところもあるのですが、みんな夢中になって制作していました。

これが紋切りです。紙を折り曲げて型紙に合わせて切り抜いたものを広げます。
これにスプレーのりをつけて、並べてデザインを作ります。

フィルムにはさんで、円筒状にすると、ランプシェードになりますね。

きれいでしょう。
紋切りのランプシェードは、セレネ美術館のワークショップでも作れるようです。くわしくは、お問い合わせください。
4年生は、日本画の制作に取り組みました。
ところで、日本画と洋画の違いってわかりますか。いろいろ区分もあるのですが、一番わかりやすく言うと、絵の具の違いです。日本画では、岩絵の具や泥絵の具を使います。岩絵の具は、鉱物や岩石を粉にして膠などで固めたものです。天然のものや人工のものもあるようです。

今日は、食べ物を描きます。

絵の具を水で溶きます。独特の色合いが、野菜や果物にもよくなじみますね。

この子は、トマトを描いています。
出前授業での作品は、年度末にセレネなどで展示される予定です。フレームなどを付けて作品らしさを増すと、なかなか子どもたちの感性に驚かされます。