森のエビフライ

3階の廊下にちょっとした展示コーナーがあります。
土器や表紋などに加えて、身近な素材を使って、ちょっとした不思議を紹介する場所として整備しています。
空気砲やピンホールカメラなどの科学工作や野外のフィールドで拾ってきたものなどを並べているんですが、中にこんなものがあります。

自然活動などをやっている人たちが「森のエビフライ」と呼んでいるものです。これも、白馬の和田野の森で見つけました。どこにでもあるというものではなく、また、植物さえあればいいというわけでもなく、一体何だと思われますか。
実は、マツボックリをリスがかじったあとなんです。
リスは器用に前足でマツボックリをつまんでくるくる回しながら食べてしまいます。すると中の方の、いわば芯だけが残ってまるでエビフライのようになります。
これが落ちているということはリスがいるということですが、リスはとても用心深い動物でなかなか姿を見せることはありません。
こういう自然の生き物のくらしのあとから自然の様子を想像してみるのも楽しいですね。